achi's ブログ

暇つぶしに(*´∇`*)

ネクタイと酔っ払い

この日は、旦那さんが大事な得意先との年に一度の飲み会でした。
普段の仕事はラフな格好なので、久々のスーツ登場です。
仕事を5時で終え、駅まで私が送っていくことになっていたので、スーツのズボンを用意し、カッターシャツを出し、靴下、ハンカチ、部屋もエアコンで冷やし用意ばっちり。

なのに、出かける寸前になって、やっぱりネクタイもしていく という。
アホほど暑いのに、クールビズでネクタイなんかいらんやろ?って言ったのに、いや、まわりがみんなしてたら失礼やしな、と。
じゃ、ネクタイ・・と、ネクタイがない!
数本あったネクタイ、いつだったか箪笥の整理をして、そのときどこにいったのか、一本もない。
慶弔用のみは、すぐに出るようにいつもおいてあるねんけど。
「白・・ではあかんよな・・」
あかんと思いながら言ってみる・・・

出かけるタイムリミットまで10分、旦那が必至で探し出す。
せまい部屋で探すとこも限られてるのに、ほんまにない。
こんなとき、自分で部屋を片付けない人は、なんて探し方をするんだろうと、見ててだんだん腹がたってくる。
箪笥の中身をアニメのように、後ろ向きにぱっぱかぱっぱかぜ~~~んぶ掘り出すんよね。
どう考えてもそこにはないやろ~~って言う、パンツ軍団のとこまで、ぱっぱかぱっぱか。
棚にある、デジカメ一式とかいれてあるケースも掘り出し、ぱっぱかぱっぱか。

あっというまに、泥棒が入ったような部屋になりました。
そら、ネクタイどっかやったんは私やけどね。この部屋、どうすんねん。

結局ネクタイは出てこず、間に合わないので駅に。
私は中型の免許を持っていまして、125ccに普段乗っているのですが、それで駅まで。
途中、「こっちは混むやろ」って後ろで言っていましたが、ほっといて。バイクはこっちが早いねん。
混む、とか関係ないねん。信号一番前までいけるねん。
旦那さんは車の免許しか持っていません。125の素敵さ、しらんやろぉ~

ともかく駅で降ろして、いってらっしゃい。

そこから私、あの泥棒の家に帰るのか・・と憂鬱になります。
ネクタイの居場所を確認もしなければ・・

2時間かかって片づけながら探しましたが、結局なかった。
ものを探すのは何よりも嫌いで、見つけたときは嬉しいけど、探すという行為がほんまに嫌い。
まだまだ探す気ですか。それより僕と踊りませんか。
井上陽水も言ってるねんから、もうやめよ。

機嫌悪く帰ってくるかも・・と 待ちます。

9時ごろ今から帰ると電話があり、9時半ごろ駅まで迎えに。
ん?なんだか相当酔ってるっぽいぞ・・
めちゃ機嫌はいいし、ふらふらしてるし・・・

一次会だけで帰ってきたのに、かなり出来あがっていました。
中華料理の会食だったので、紹興酒とやらを相当飲んだらしい。
機嫌いいのはええけれど、これはこれでじゃまくさそうな展開になる雰囲気。

予測通り、
「コンビニいってくれー。ビール買って暗がり峠で飲むぞぉ~」
とんでもない発想が出てます。
酔うと何いいだすかわからん。
そんでも、少しは言うこと聞かないと、それはそれでめんどくさいので、ネクタイのことも忘れてるようなので、コンビニによってみます。

バイクを止めてるとそこにいたおにいさんに
「な?おれ、かっこわるいやろ??嫁にバイク乗せてもろてるねん♪」
いきなり知らん人に話しかける・・
ちなみに、普段は無口な旦那です。

おにいさんは、やばい人がきた、と目をそらす。見なかったふりしようとする。
私はすかさず、
「すみません・・ただの酔っ払いなんです・・ ほっといたってください・・」
そしたらおにいさん、まともな私をみて安心したのでしょう。
笑顔になり、
「いえいえ~ 大丈夫ですよ^^」
酔っ払いは、
「これからビール買って暗がり峠行きますねん!♪」
おにいさん
「気をつけてお帰りください~^^」

おにいさん、うまく話を噛み合わさずすり抜けています。

暗がり峠とは、308号線暗峠で、東大阪から生駒山を越えて奈良にいく通りのひとつです。
べた踏み坂と言われる急勾配、最強の坂道のある峠です。

短距離で山を登れるため、ほんの15分ほどで涼しいところまでは行けます。
ただ・・ 真っ暗です。
ところどころに民家はあるけど、めちゃめちゃ怖い。
ましてバイクて、どんだけ怖い。

そんなところに、行こう行こうと聞かない酔っ払いです。

コンビニでビールをほんまに買って、梅干しのおにぎりまで買って
もう一度おにいさんに
「いってきますわぁ~ 暗がりとうげぇ~」
「気をつけてお帰りください~^^」

いややぁ~~ 暗がり峠~~~;;