ゴルフ仲間のフクダさん②
フクダさんは真剣にゴルフが好きです。
18ラウンド中、1ショット1ショット反省しながらラウンドしはります。
肩が落ちた、とか
手が早かった、とか
腰が切れすぎた、とか
なんでシャンクみたいになるねん、とか
ああそうか、腕をこないしたらええんや、とか
ずーっとひとりで話してます。
トシオさん曰く、フクダさんとラウンド出来たらどんな逆境の中でも打てるようになるで、と。
ただ見てて思うのは、この人ほんまにゴルフするの楽しくてたまらんのやろなと、嬉しくて嬉しくてたまらん一日なんやなと感じます。
そんな3歳児は人の話は全く聞かないのですが、自分の知らないことを教えてくれそうな大人の言葉には急に耳を傾けて、これまた真面目に聞いて純粋に実行します。
例えば、フクダさんは昼休憩の時に歯を磨くようになったのですが、うちの旦那さんが
「フクダさんのマネして俺も磨こうかなー」
と言ったところ
「音、したらあかんねん。」
歯医者さんで言われたんでしょう。
強く磨くのは歯茎を痛めるから音をたてないくらい優しく、と、よく歯医者さんの看護婦さんなんかが言われますよね。
そのまましっかり守ってる3歳児です。
ゴルフ場でのお昼ごはんは必ずトンカツ定食だったフクダさんでしたが、お医者さんに揚げ物を控えるようにと言われてからは、大好きなトンカツ定食を全く食べなくなりました。
コンペの後のお茶会で、お飲み物は何になさいますか?とウエイトレスさんが聞いて回る時、
「フクダさんはトンカツ定食ですか?」
と聞かれるほど有名でした。
アイスコーヒーやコーラの中で、トンカツ定食?と聞いたウエイトレスさんもいいセンスの持ち主やと思いました。
「朝は43やったけど昼からシャンクがとまらんようなって57やんか!」
知り合い、ウエイトレスさん、キャディさんたち、フロントの人、会う人会う人みんなに自分のことだけをフクダさんは言うから、
3歳児フクダさんはたくさんの人から愛されています。
たぶん。